大畑は入社以来生産技術一筋に道を歩んできた。現在は生産技術部に属し、製造ラインの自動化プロジェクトに携わっている。約30人のチームのリーダーとして、完全自動化に向けた役割も大きい。
「効率化とコスト削減を担う自動化は日本国内にものづくりを残すための生命線です。そのプランを構想し、設計し、製造ラインに導入することが私たちの仕事です」
自動化はどのように進められるのか。大畑は“イメージをつくる”と表現するが、それぞれの工程を、機械や装置に置き換えたらどうなるか“想像”することが最初のステップになると言う。それをシステムとして構築するためにはどうすればいいか、メンバーと検討しながら、具現化していく。その過程では、製品の設計担当者と製造現場との綿密な打ち合わせを重ね、同時にスケジュール管理を徹底することも必要だ。また、装置としての耐久性・信頼性の向上とコスト削減の努力も欠かせない。人の近くで動く機械である以上、人に対する安全性の配慮も大切な要素だ。 |