レンズの1本1本に先進の生産技術と
ノウハウが集約されています。
荒削り、精研削、研磨など複数工程を経て仕上げたレンズは面精度の検査後、超音波洗浄機で洗浄を行います。
光軸に対して偏心がないようレンズ外周を所定の寸法に加工します。
光がレンズ表面で反射することを防ぎ、レンズを保護する高精度のコーティングを施します。
レンズを接合する「接合工程」や余分な光の侵入を防ぐ「墨塗り工程」を行い、検査へ移ります。このように多くの工程を経て高品質のレンズが完成します。
レンズ組立工程は徹底したチリ、ホコリ対策のなかで行います。クリーンルームで作業を行うことはもちろん、部品は水とエアで洗浄し、そのままの状態でクリーンルームに持ち込みます。作業者の動線も工夫し、エアシャワーを二重三重に設置して、チリ、ホコリを寄せ付けません。レンズの性能を引き出すため、最大限作業環境に配慮し、愛着に応える一本を世の中に送り出しています。
EFレンズが優れた描写性能を発揮し、防滴・防水性、操作性などのさまざまな性能を満たすためには、組立にも高度な技術が必要とされます。今後は製品技術部門や生産技術との連携を図り、自動化やからくり治工具の導入を進め、さらにものづくりの精度を高めていく予定です。