品質への取り組み

ゆるぎない信頼へ「絶対品質」をめざす

大分キヤノンは、業務のすべてを製品の品質向上に直結させています。なかでも品質保証については、品質不良を決して世の中に出さないことを前提に、いくつもの厳しいチェック体制を設けています。キヤノンの開発部門と協働し、部品の調達、加工から製品の設計・製作、生産品質を向上させる工具の開発、組立、出荷、保守サービスにいたるまで、すべてのプロセスに品質保証活動がかかわることで、製品の品質向上に努めています。

カメラは何百点もの部品で構成されており、その多くは部品メーカから購入しています。大分キヤノンの技術部門、組立部門、調達部門が、部品メーカとそれぞれ密接に情報交換を行い、試作から量産立上、製品打ち切りまで、調達部品の品質保証を行っています。また、調達した部品が本当に規格に沿ったものか、受け入れ時に検査をするだけでなく、協力会社に対して、加工や測定などの技術支援も含めた、品質向上のサポートも行っています。

「不良品を入れない、作らない、出さない」
ための仕組み作り

製品を組立てる工程で、ルール通りの正しい作業が実施されているか確認する監督業務や、不良発生原因の傾向分析による対策と未然防止の実施など、不良品を入れない、作らない、出さないための仕組みづくりも品質保証の重要な業務です。また、重要部品については海外メーカであっても、現地工場を実際に視察し、生産工程や管理体制が適切かどうかの確認を怠りません。新興国からの部品調達など、サプライチェーンが一層グローバル化する中、世界のトップブランドとして、さらなる品質基盤の強化をめざしています。

過酷な使用条件を再現
製品の信頼性を確保するため、カメラが利用されるさまざまな条件を想定し、厳しい基準の品質試験を行っています。

例えば、環境試験室における耐寒・耐熱試験では、さまざまな温度域において異常が発生しないかを確認。耐衝撃性を確かめる落下試験、振動試験、耐久試験、経年変化試験、フィールドテストなど多岐にわたる試験を行い、お客さまに満足いただける品質を提供しています。

環境試験

-20℃にもなる極寒地や、真夏の車内や高温地の過酷な環境を再現し、試験実施。

耐震試験

振動を与えることで、どの程度まで耐えることができるか、数値として正確に把握。

落下試験

いくつかの基準の高さから製品を落下させ、落下衝撃の耐久度を確認。

耐久試験

シャッターなどの作動部分を専用の機器を使用して耐久検査。

お客様を思い浮かべて
大分キヤノンの目標は、「絶対品質」です。コストを追求することは重要ですが、第一に優先すべきは品質です。

仮に1000万台に1台の品質不良でも、手に取ったお客さまにとっては、その1台がキヤノンのすべてであり、大きな信頼を損なうことになります。そのために大分キヤノンでは、お客さま一人ひとりの顔を思い浮かべ、責任の重さを認識し、各部門が連携することで絶対品質を実現しようとしています。

オートフォーカス

いくつかの専用機器を使い、オートフォーカスの精度と動作を確認。

レンズ精度テスト

独自のチャートを用いて、レンズのピント精度や動作を確認。

出荷前検査

梱包が完了した出荷前の製品を定量抜き取り、最終検査。

付属品検査

カメラボディ、レンズだけではなく、付属品も出荷品を抜き取り開封検査。